どうして大事にされないんだろう。どうして蔑ろにされるんだろう。どうして他人が自分の欲望を通すために犠牲にしていいと思われるんだろう。どうしてその人の承認欲求や種々の他人を必要とする欲求を満たすために私を利用していいと思われるんだろう。どう…

上海蟹食べたあい

最近、くるりの「琥珀色の街、上海蟹の朝」を、Spotifyを開くごとに流して頭を琥珀色に染めている。嘘で、琥珀色のイメージはてんでついておらず、上海蟹食べたい あなたと食べたいよというフレーズだけが自分の欲望と同化して鳴り響いている。 最初に、自分の…

独歩

悲しい。悲しいときは文章にすることで昇華させてきたが、何を書くかも浮かばない。 自分が今何を考えて悲しいのか、わからないし、言語化しても人に見せられるようなものではない気がして、ほっぽっている。 結局のところ、こうしてひとりぼっちで寂しさに…

閑けさに

喧騒という言葉にはかなりの確率で「都会の」という接頭語がついているように思う。喧騒の中に住んできた。喧騒と共に育ってきた。それは自分以外の人間が存在していることを絶えず教え込んでくる囁き声であって、自分が喧騒の小さな小さな一部に過ぎない自覚…

食慾

貪り食つてゐる。 死にたい気持ちが常態化した時はいつもこうなる。 ものすごく強い絶望に襲われた瞬間は、少しでも死に近づこうと食欲が失せる。 しかしその絶望的な状況すら日常になった時、それでも生きていかなければならないのだと諦め始めた時、できる…

正体

音楽を聴いて泣きたくなるような日が久しく無かった。私はその水面の静けさに、どこか薄気味悪さを感じていた。一時期の自分とは全く別の人間になってしまったようで、感情の大部分を失ったようで、怖かったのだ。 何のきっかけだったのかわからないが、飛行…

ぼやき

感情が自分の思い通りになることなどほとんどなく、私は振り回されてばかりいる。そういうときに私ができる唯一の抵抗は書くことだった。生きているのが辛いときには原稿用紙に思いついた言葉を書き殴る。一枚書いたくらいで、どうしようもなかった胸の締め…

生きていていい感じがしない。

生きていていい感じがしない。 たまにこの感覚に溺れることがある。 こういうときにTwitterを開くと沼だ。何も私に答えを与えてはくれないが、それでも私は探し続けてしまうからだ。 だから仕方なく文章を書く。文章にするうちに、どうでもよくなっていたり…

幸せについて

「幸せですか?義務ですよ」 たしか初音ミクの曲にこんな歌詞があったのではないか。 げに、幸せとは義務だ。 幸せでありたいし、そうでなければならないと思う。なぜなら、自分が生きていることに意味を与えたいからだ。私が生まれ、多くの苦労を抱え、寿命…

若者、孤独と諦め

いかに孤独でなくなるかでなく、結局孤独であることをいかに忘れるかなのではないかと思う。 私の人生経験は浅い。しかし浅いにしても、もう1/4ほどには来ていそうなものだ。もうすでに、一つの限界が見えた。出会ったものすべてを抱えて生きるのは無理なの…

勉強と親と私と

小中学生時代 もともと、勉強勉強と言う家庭ではなかった。もちろん天神天神とも言わない。どころか、学校の授業以上はやらなくていい(やらないべきである)主義だったのかとも思う。 私が覚えている中で最初に勉強について親に話したのは、小学4年生の頃だ…

マージナル

悲しいことがあって、一人夜の公園へ歩いた。夜の公園へ黙って出かけられるのは大人になったということじゃないかと思った。夜の公園に着いて、ブランコに乗る。久しぶりに漕ぐ。酔う。え? 漕ぐ。酔う。ええ。ブランコって酔うの。子供の頃、ブランコの繋が…

恋を乞い、愛に逢い

成熟した愛は、自分の全体性と個性を保ったままでの結合である。愛は、人間の中にある能動的な力である。・・・・・・愛においては、二人が一人になり、しかも二人でありつづける・・・・・・ (E.フロム『愛するということ』より) はじめに(?) 私が恋愛を語るなど、…